〇お仏壇は死者を祀る所?

・お仏壇はご本尊・阿弥陀仏をご安置するところ。

・お仏壇は死者をのためでなく、生きている私のためにある。

・家ごとにお仏壇を安置しよう。

 

〇お仏壇を買うと死人が出る?

・お仏壇の購入と"死"に因果関係はない。

・購入する日も気にせずに。

 

〇お仏壇にご先祖が入っているの?

・お仏壇の中にご先祖が入っているのではない。

・ご先祖が還ったお浄土を偲ぶ。

 

〇お仏壇の"主人"は如来さま

・お仏壇でもっとも大切なのはご本尊・阿弥陀如来。

・ご本尊を通して、私に向けられた如来さまの願いを聞く。

*中央=「ご絵像ご本尊」または「六字名号ご本尊=南無阿弥陀仏」

*右脇(向かって)=宗祖「親鸞聖人ご影」「十字名号=帰命尽十方無碍光如来」

*左脇(向かって)=「蓮如聖人のご影」「九字名号=南無不可思議光如来」

 

〇お仏壇を求める時の心得は

・お仏壇を求める時は宗派名(浄土真宗本願寺派)をはっきりと。

・ご本尊はお手次のお寺を通して本山から受ける

*ご本尊には大きさがあるため仏壇に合う大きさを仏壇店に告げてください(種別=〇〇代)

 

〇北向きの位置はいけない?

・"北向き"の方角は気にせず。

・家族が心静かに礼拝できる場所。

・目より少し上にご本尊を拝す。

*向きではなく、何か言われれば気になる"私の心"、家族揃ってお参りできる場所。

 

〇仏壇に"魂"を入れる?

・新しくご本尊を迎える時は「入仏法要」(×「お魂入れ」×「お根性入れ」)

・ご本尊を移す時は「遷座法要」(×「お魂ぬき」×「お根性ぬき」)

*ご本尊をお迎えしたことを慶び、そのお徳を讃えることです。

 

〇位牌を用いないわけ?

・真宗では位牌を用いない。

・故人の法名は過去帳に・・・。

・過去帳の前にお供物はいらない。

*位牌は中国の儒教で用いられ故人の生存中の官位と姓名を書き記した牌が位牌で神霊がが宿るとしんられていました。日本で仏教にも転用された。浄土真宗で位牌を用いないわけは仏教にそぐわない霊魂観に基づいたものだからです。

 

〇自己流のお飾りをしていませんか?

・仏具は定められた位置に。

・お飾りの基本は三具足。

*仏具の配置、つまり荘厳の仕方です。詳しくは当ホームページの"

荘厳"を確認ください。

*三具足(中央に香炉、向かって右側に蝋燭立、左側に花瓶)普段の荘厳

*五具足(中央に香炉、香炉の左右に蝋燭一対、蝋燭の外側に花瓶一対)法要の荘厳

 

〇ローソクの火はなぜつける?

・ローソクの火から、如来さまの智慧と慈悲の心を味わう。

・慶びの法要には赤いローソク。

*単にお仏壇を明るくする、お経を読む時のあかりでは、肝心な事が抜けています。

*周囲を明るく照らすその光は、如来さまの智慧、心の奥底までも知り尽くし迷いの闇を隈なく照らし真実に向かわしめる智慧のひかり。

*熱は如来さまの慈悲、熱が氷を解かすように、お慈悲の温もりが固く閉ざした心を時は解きほぐします。


〇花びらはなぜこちら向き?

・花は敬愛、感謝のしるし。

・いきいきと咲く花から、如来さまのいのちを感じよう。

・トゲや悪臭、毒花は避ける。

・悲しい時は赤い花を避ける。

*自分が供えた花にもかかわらず、花びらが私の方に向いている、それは私が供えた花はそのまま私に注がれている如来さまのお心を表しているのです、短い一生にもかかわらず精いっぱい咲いている花を通して如来さまの命に触れさせていただく